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THE INTERVIEWS #2

Q.
残念ハーフだろうがなんだろうがクラブで女性に話しかけられるきっかけを得られるだけで、ラッキーだとは思いませんか? そのチャンスすらもらえない一般日本人に比べて、努力次第でなんとかなるきっかけがあるだけましだと思いませんか?

まいけるさんでるさん

まいけるさんでるさん

A.
質疑応答の時間、客席の上の方からマイクを通して届けられた質問。
質問者は「言ってやった」とばかりに興奮気味である。

一呼吸おいて、聴衆に振り返りながら……
— — —

な?

まさにこれが残念なハーフ対する謂れ無き迫害の一例だ。

まず、君の質問には、いくつかの質問と主張が入り交じっているので、整理しよう。

— — —
残念ハーフだろうがなんだろうがクラブで女性に話しかけられるきっかけを得られるだけで、ラッキーだとは思いませんか?
— — —

なるほど。

君は、女性に話しかけられる事はラッキーである。と主張している。
ある種の調査によれば、クラブでギャルに話しかけられる(あるいは話しかけ相手をされる)確率は、ミスタードーナツがなんだかんだ言って1個100円で食える可能性よりも有意に高いとされる。つまり、だいたいいつでも100円で食えるし、話したきゃ話せる。
残念なハーフも、残念ではないハーフも、もちろん外国人も日本人も、等しくポン・デ・ライオンを100円でたべられる。
しかし、よほどの幸運に恵まれない限り、君は女性に話しかけられる事がないという。

ということは、つまり、君はモテない。

— — —
そのチャンスすらもらえない一般日本人に比べて、努力次第でなんとかなるきっかけがあるだけましだと思いませんか?
— — —

なるほど。
質問者を含む一般日本人は努力しだいでモテるのだが、「きっかけ」が無い故にモテないのだ。と主張している。
しかし、一般日本人は本当にチャンスすらもらえないのだろうか?
平均値を考えてみよう。一般日本人の半数は、一般日本人の平均値よりもモテるので、「チャンスすらもらえない一般日本人」という定義は半分間違っている。正しくは「一般日本人の半数はモテるし、残りの半数はモテない」だ。
ここで、中央値だの最頻値だの言うヤツもモテないから帰ってクソして寝ろ。

ところで、マイノリティであることを自覚していない人々は、自らの特殊な例を母集団の総意であるかのように語ることがある。マイノリティであることを自覚していないからだ。
つまり、誤った母集団像である「チャンスすらもらえない一般日本人男性」とは、君が所属する集団と個人的体験の告白に過ぎない。

ということは、つまり、君はモテない。

整理すると、君は君だからモテない。
場にハーフが居るとモテないが、ハーフが居なくてもモテない。
携帯電話の電話帳に過去に知り得た異性の電話番号が全て載っているが、受発信されるのは「母ちゃん」だけだ。

仮に、だ。仮に君が残念じゃないハーフとして生まれ育ったとしよう。そう望むなら残念なハーフとして生まれ育った事にしても構わない。
でも、ハーフな君もやっぱりモテないんじゃないかなー、と思う。
根拠は無い。なんとなく、だ。

わかったかい?
OK。
では涙を拭いて。
そう。
座っていいよ。
すぐにスタッフが温かいミルクと毛布を持っていくから、少し休むといい。

さて、この議論から得られた結論は「そういうこと言ってるからお前はモテないんだ」でした。
彼の勇気ある告白に拍手を!

(ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち)

THE INTERVIEWS より

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